1. 8年度の大会と特徴
1)春季総合体育大会 オープン参加を建前とする大会で、県下の広い地域の学校との対戦(交流)が可能になっているところに特徴を持たせている。また、大規模校・小規模校の2部にわけ、学校対抗総合優勝をかける大会としての特徴もある。ただ、日程や生徒の会場への輸送等の都合で、第1日目を県下4ブロック割りの範囲くらいで対戦させる運営を行っている種目も多い。冬季のトレーニングの成果、伸長の度合いが楽しみな大会である。本年は、5月23(木)、24(金)、25(土)日に行われ、県下63会場・19競技に、104校・16,432名の参加を持って実施した。(競技運営の関係から、野球は5月12日から、サッカーは5月21日から開始した。) 2)夏季総合体育大会 第49回を数え、県民体育大会を兼ねる大会として、また、近畿・全国へつながる大会として最大の大会となる。この大会は、県下9ブロックの予選を勝ち抜いて、県大会に出場権を得る大会として特徴を持たせている。 また、規模等に関わらず、学校対抗総合優勝を競う大会として、春季大会とは違った特徴も持っている。夏季休暇に入る7月22〜23日のブロック大会を経て、県大会に参加したのは、l01校・6,586名、県の湖西・湖南地域をメイン会場に、19競技・29会場で実施した。 春季大会と、夏季大会は、毎年県を2分して、湖西・湖南地域と湖東・湖北地域を交互にメイン会場として開催している。 3)秋季総合体育大会 3年生が競技大会を終えた後、いわゆる1・2年生の新人大会となる。新しい力の成長ぶりが試される大会でもあるが、9ブロック内の大会に留め、県大会を行わないところに特徴を持っている。県下の広い範囲を対象に、後に述べる強化練習会(中央合同強化事業)につなげる人材発掘の大会でもある。 4)駅伝競走大会 47回を数える伝統を持つ大会で、昭和58年度から、女子の部を開始し、これも13回目になる。道路・交通状況などから改善を加えながら、最近は、希望が丘文化公園内に設置したコースで、他に気兼ねなく伸び伸びと実施している。 平成9年度から、本県の芝生ランドを使用して、全国中学校駅伝大会が開催されることになっており、大会・準備・運営に県を上げて、努力しているところであるが、最近この種目においても上位成績を納める力もついてきており、競技力向上への大きなはずみとなるものと期待している。 ?. 競技力向上強化競技力向上に関しては、直接的な選手の練習強化活動の充実と、競技成績の向上を目指す対策事業が考えられるが、これらを「中心的な柱」としながら、「多様な関わりが、支えるもう一つの柱」として組織の充実強化が考えられなければならない。本県の行っている選手強化対策を紹介するとともに、他方面の充実からも述べてみたい。
1. 選手強化(次に上げる3本柱で、競技力向上(選手強化)を図っている。)
?中央合同強化=まず、秋季総合体育大会の後を受けて、全県的に上位チーム並びに有望選手を集め、合宿・通い練習等を年間を通じて計画的に行い競技力の向上をはかる。また、地域合同強化練習として、ブロック単位を基本とする底辺拡大強化練習会を行っている。 中央合同強化…・通い練習2日、20競技、参加生徒2、120名、52会場 地域合同強化…・ブロック別、1日通い練習2回 ?優秀校強化=近畿大会・全国大会への出場を予想される団体及び個人を中心に優秀校を選定し、近畿総体、全国大会の優勝を目指す。合宿練習またはこれに代わる遠征試合…県内合宿2泊3日(または、遠征試合)、20競技、参加生徒980名
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